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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第30章 熱帯夜【逆ハー】


「フッ、順番は逆かもしれないが、オレは愛菜ちゃんを愛している! ハニーもオレを受けいれてくれた!」

「黙れクソ松! 愛菜ちゃんがおまえみたいなゴミを好きになるわけないだろ! 死ね!」

今、喋っているのは一松さん? なんてカッコいいんだろう……。おかしいな……。せっかく頭がハッキリしてきていたのに……また……変な気分……。

「ねぇ、ちょっと! 兄さんたち黙って! 愛菜ちゃんの様子が変だよ!?」

三人が一斉に私を見る。

「一松さん……」

私は花を持ったまま、フラフラと立ちあがった。

「うわっ!? ちょ!? あんた、丸見え……!」
一松さんがギョッとして目を逸らす。

反応が可愛い。一松さんって素敵だな……。

「ハニー! 花を捨てるんだ!」

うしろからカラ松さんの声。でも、何を言っているのかよくわからない。私は一松さんに向かって歩きだした。

「うわわわわ! そ、そんな格好でこっちに来んな! せめて水着を着ろ……!」

焦った一松さんの頭からピョコンと猫の耳が飛びだす。真っ赤な顔をして、後ずさる姿が愛おしい。

隣のトド松さんはぽかんと口を開けて、私を見ていた。

「一松さぁん……じっとして……」

今にも逃げだしそうな一松さんの首に腕を回す。

「はぁっ!? ちょっ、近いっ! 近いっ!! あんた、裸だから!」

慌てている顔がまた少年みたいで可愛い。

ぎゅっと抱きしめると、一松さんは身体をこわばらせた。

「ふふっ、緊張してますか?」

「あああああ、あたりまえだろ!? 乳が当たってるよ! ちょっとは隠せ!」

「どうせ脱ぐなら一緒ですよね……?」

つうっと人差し指で一松さんの頬を撫でる。

「っ!?!?!?!?」
一松さんが白目をむいて泡を吹いた。


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