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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第28章 キミと浴衣で花火デート【おそ松/デート松】


「花火が始まる前の時間って、なんだかドキドキしていいよね」

おそ松くんが目を丸くする。
「へぇ……愛菜、今ドキドキしてんの?」

「うん。わくわくするって言うほうが近いかな。おそ松くんはそういうのないの?」

「そだなー俺は愛菜といたら、いつもドキドキしてるけど?」
ニヤリと笑った。

いつも? 本当に?

「そうなの?」

「うん、愛菜のパンツが透けて見えそうでいつもチンコがドキドキし」「バカ!」「ぐふっ!」

私はおそ松くんに腹パンすると、歩き出した。一緒にいてドキドキしてくれるのかと思ったら、そういう意味!? ちょっと喜んじゃったのになんか損した!

「愛菜〜! 冗談だって! 愛する彼氏に腹パンとかひどくねー?」
おそ松くんが追いかけてくる。

「だって、おそ松くんフザケてばっかり」

「フザケてない! フザケてない! 真面目にセクハラしてるから!」

「だから、それがだめなの!」

「愛菜〜! ハイハ〜イ! 怒らな〜い! 怒らな〜い! はーい、よしよし! どうどう!」
おそ松くんが頭を撫でてくる。

「どうどうって、暴れ馬扱いしてない……?」

「は〜い、余計なことは考えな〜い! イイコイイコ〜! 愛菜ちゃん、可愛い〜! 愛菜ちゃん、最高〜! イイコイイコ〜!」
有無を言わさず、撫でてくるおそ松くん。完全に力技だ。

「もう……」

でも、悪い気はしないんだよね。ナデナデされちゃうと。すごくキュンとする。

「よしっ、機嫌直ったな! んじゃ、酒と食べ物買って打ち上げ場所まで行くぞ〜! あ、愛菜、トイレは今のうちに行っておけよ?」

「…………」

ほんっと、強引なんだから。でも、そういうところが好きなんだけどね。

私はおそ松くんの腕にしがみついた。


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