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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第28章 キミと浴衣で花火デート【おそ松/デート松】


「花火見るのって久しぶり?」

「そうだな〜……子供の時はよく見たけど……。あ、でも、そういえば去年家族で見たな。最悪な花火」

「最悪な花火?」

俺は頷いた。

「花火がさぁ、ダヨーンとデカパンなんだよ。『ダヨーン』『ホエホエ〜』って音であいつらの顔が夜空に打ち上がんの。な、最悪だろ?」

愛菜は顔をしかめた。リアルに想像してしまったようだ。

「そうだね……普通の花火がいいかな……」

「とか言って、今日もダヨーンとデカパン花火だったりしてな」

「ええーっ!? それは絶対いやっ」

俺たちがどうでもいい話をしていると、電車がホームに滑り込んできた。

「んじゃ、行くか」

手を伸ばすと、愛菜は嬉しそうに手を繋ぐ。

「うん! 行こ行こ! 楽しみだね!」

あ〜、もうほんっと、なんでカメラ持ってこなかったんだよ、俺。それかトッティにスマホ借りてこれば……って、貸してくれるわけねぇか。

こんなに可愛いのにもったいねぇ……。

俺はチラチラと愛菜の浴衣姿を見ながら、電車に乗り込んだ。





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