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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第28章 キミと浴衣で花火デート【おそ松/デート松】


今日は19時から赤塚港で水上花火大会がある。誘ったのはもちろん俺。

あ? 下心? あるよ、決まってんだろ。ひと夏の経験っていうかさ、浴衣であんなことこんなことしてみたいしさぁ。ま、人が多いから実際は無理なんだろうけど。でも、その後の妄想が捗りそうだろ?

……なんて、色々理由はつけても、結局は愛菜と花火見たいってだけなんだけどさ。

第一、俺たちはまだ付き合って1ヶ月。手を繋いだことしかない。彼女できたらすぐにセックスできるんだろって思ってたけど、実際はそんな簡単にいくわけなくて。

早くヤリたいと思う一方、やっと出来た彼女だから慎重になっている。ガッついて振られたら元も子もないし、何よりこっちは童貞だから自信ないってのもある。


「おそ松くん、今からどうする? とりあえず港まで移動する?」
愛菜が巾着袋から財布を出す。

「そうだな〜。てか、すでにちょっと足が痛ぇわ」

愛菜は改めて俺を見回した。

「おそ松くんも浴衣で来たんだね。ちゃんと下駄も履いてるし」

「そりゃ、履くだろ。でも、結構歩きにくいよな〜愛菜は平気なの?」

「実は私も足痛い。一応サンダルも持ってきてるよ」

「なんだ、愛菜も痛いんじゃねぇか」

俺たちは顔を見合わせて笑った。

「おそ松くんも靴持っていったら?」

「いいよ。邪魔になるし」

券売機で切符を買うと、俺たちはホームに降りた。ちょうど列車は行ってしまったばかりらしく誰もいない。西日が差し込むホームの上で二人は蝉の声を聞きながら団扇を仰いだ。

「ねぇ、おそ松くん」

「ん〜?」


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