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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第27章 ぼくは紫陽花(あじさい)【十四松】


「うん……そうだよね……」
愛菜が少し淋しそうに声を落として頷いた。

「……?」

あれ? もしかして、愛菜、がっかりしてる? なんで?

そりゃ、ぼくもがっかりした。変な意味じゃなくて、愛菜の隣で寝たいなって普通に思った。でも、愛菜ががっかりするのはおかしいよね……。ぼくらと一緒になんて寝たくないだろうし。

「じゃあ、私、行くね。お兄さんたち
おやすみなさい……」
愛菜がぼくから離れ、部屋の外へ出ていく。

「「「「「「おやすみなさーい……」」」」」」

見送ったぼくらは顔を見合わせた。

「なぁ、愛菜ちゃん、がっかりしてたよな?」
おそ松兄さんがトド松に話しかける。

「まさか! あの子がボクたちと本気で寝たいと思う? きっとボクたちに合わせて、ああ言ってただけたと思うよ?」

「だよなぁ?」

一松兄さんがすくっと立ち上がって、電気の紐に手を伸ばす。

「一松、もう、電気消すの? 僕、まだ本を読みたいんだけど」
ラノベを取り出すチョロ松兄さん。

一松兄さんが鋭く睨んだ。
「ああ? またキャンペーン発動されたいのか? あ、大人しく寝ないやつは顔の上でうん○するから、そのつもりで……」

「「「「「おやすみなさーい!」」」」」

慌てて布団に潜り込むぼくら。

一松兄さんが電気を消し、部屋は暗闇に包まれた。

愛菜も電気消したかなぁ……。

ぼくは愛菜のいる部屋のほうを向いて目を閉じた。


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