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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第27章 ぼくは紫陽花(あじさい)【十四松】


ぼく? え、ほんとに? ぼく? 

「だめ? 一番仲いいし!」

「あー……だめじゃないけど……」

まさかそんなこと言われるなんて思ってもいなかった。嬉しいけど、タッティする危険が……あと、寝相の問題が……。

「チッ、十四松兄さんかぁ」
トド松が口を尖らせる。

「ま、3万払ったのは十四松だしな」

「ノンノン、おそ松! そういうことを言ってはだめだ」

愛菜を見ると、嬉しそうにぼくを見上げてくる。こんなに人懐っこい子だっけ? 公園ではあんなにぼくに怒っていたのに……。

いつもプンプン怒ってる愛菜も悪くない。だから、守りたくてわざわざ邪魔してたわけだし。でも、今の素直な愛菜もいいかな、うん……。


そんなことを考えていたら、襖がまた開いた。
「こら! ニートたち! うるさいわよ!
愛菜ちゃん、隣の部屋にお布団ひいたからそっちで寝てね」

「「「「「「隣の部屋……?」」」」」」

みんなの声が揃う。

しばらく沈黙が続いた後、
「あー! だ、だよなぁ! そりゃ、さすがにこの部屋に泊まるのはねーわ!」

「フッ、レディーには安全な場所で寝てもらわないとな」

「だだだだだよねっ! さすがにこの部屋はね!」

「十四松、犯罪者にならずに済んだか……」

「なーんだ、つまんなーい。こっそりスマホで撮ろうかと思ったのにっ」

みんなで好き勝手言い出す。

ちらりと愛菜に目をやると、ぼくの腕にしがみついたまま、下を向いていた。

「あはっ、よかったねー! 隣の部屋のほうが落ち着くと思うよー?」

なんとなくフォローしたほうがいい気がして、できるだけ明るく話しかける。


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