• テキストサイズ

《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第27章 ぼくは紫陽花(あじさい)【十四松】


「こらっ、ニートたち! いい加減、寝なさい! 愛菜ちゃんも!」

母さんが襖を勢いよく開ける。もう23時を過ぎていた。

「「「「「「「はーい!」」」」」」」
ぼくらは一斉に返事をする。

とうとう問題のこの時間。襖が閉まるとみんな一斉に愛菜を見た。

「で、愛菜ちゃんは誰の隣に寝たい? 俺だろ?」
おそ松兄さんが愛菜に詰め寄る。

「おそ松の隣はデンジャラスだ、カラ松ガール! 紳士なオレの隣はどうだ?」
カラ松兄さん。

愛菜はう〜んと唸った。
「ゲス松お兄さんもイタイお兄さんもちょっと……」

カラ松兄さんのことは『イタイお兄さん』と覚えているらしい。


「じゃあ、僕の隣は? 安心、安定、安全! 兄弟の中で一番まとも!」

「でもお兄さん、シコ松だからなぁ」

「ぐふっ!」
愛菜の強烈な一撃にチョロ松兄さんは口から血を吐いた。

「おそ松兄さんの隣やカラ松兄さんの隣も悪くないと思うよ? ボクと挟まれてるほうを選んでよ、ねっ、色々おしゃべりできるしっ」
スマホから顔を上げてにっこり笑うトド松。

「いや、一番端のほうが落ち着くでしょ……おれの隣なら端だから……」
珍しく入ってくる一松兄さん。

「あざといお兄さんと闇松お兄さんかぁ……。う〜ん、やっぱり、十四松お兄さんの隣で!」

愛菜がぼくの腕にしがみついた。

「「「「「「え……」」」」」」

ぼくも含めてみんな同時に声を出す。


/ 804ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp