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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第27章 ぼくは紫陽花(あじさい)【十四松】


「おい、これ、まずいんじゃないのか?」
青いパーカーのお兄さんがヒソヒソと話している。

「うん、金払ってJK買うって、犯罪だよね……」
緑のお兄さんが返した。

「金払ったってことは、何でもしてくれんの!? やべっ! お兄ちゃん、チ○コ勃ってきちゃう!」

「も〜、高校生の前で下ネタ言うのやめなよ、おそ松兄さん」
ピンクのお兄さんが嗜めた。

「あんた、ずっと玄関に突っ立っていられても邪魔だから、とにかく上がって……」
紫のお兄さんに促され、私はおずおずと上がる。

「愛菜ちゃん、こっちこっち!」
黄色いお兄さんに案内され、いつの間にか私は大きなホットプレートを囲んで、みんなと一緒に座らされていた。


・・・


「なあなあ、ちゃんと食べてる!? ほら、お兄ちゃんのお肉やるから」

「カラ松ガール、おかわりはどうだ? 足りないだろう?」

「君、細いねー普段何食べてるの? 育ち盛りにたくさん食べておかないと。大人になってから摂食障害にでもなったらどうするの? 食生活はちゃんとしないとダメだよ」

「あんた、こんな家で遠慮なんてしなくていいからどんどん食べなよ……」

「あっはー! 愛菜ちゃん、どう? 楽しい!?」

「ごめんね〜騒がしくて。びっくりしちゃうよね? 兄さんたち、いつもこんな感じだから気にしないでねっ」

次から次へと同じ顔の人たちに話しかけられる。誰が誰だか分からない。

オドオドしながらも勧められるがままに食べていると、向かいに座っていた赤いお兄さんが私をじっと見つめてきた。


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