• テキストサイズ

《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第27章 ぼくは紫陽花(あじさい)【十四松】


「はい、着いたよー! ここ、ぼくの家!」

謎の黄色いお兄さんに案内されたのはごく一般的な家。案外普通のところに住んでるんだなと思いながら、お兄さんに付いて中に入る。

「ただいまー!」

「お邪魔します……」

途端に中からドタドタと男性がたくさん走ってきた。

「なあなあ! 今、女の子の声しなかった!?」

「じゅうしまぁつ! その子をどうしたんだ!」

「じょじょじょ女子高生!? まさか、ゆゆゆ誘拐!?」

「十四松、お前、とうとうやっちまったか……」

「十四松兄さん、何でもかんでも拾ってきちゃダメでしょ!? ちゃんと元の場所に戻してきなさい!」

私はポカンと目の前の男性たちを見つめた。

みんな同じ顔……。

「あっはー! びっくりした? ぼくたち、六つ子!」

驚いて声も出ない私を黄色いお兄さんが覗き込んでくる。

「六つ子……?」

そんな人たち、存在するんだ?

「おい、十四松、お前、本当にその子どうしたの?」
赤いパーカーを着た男性が私をジロジロと見回す。

「あっは! 3万円払ったら来てくれた!」

「「「「「はぁっ!?」」」」」

お兄さん、なんでそんな誤解されるような説明を……。

「あらまあ、可愛いお客さん。どうぞ上がっていって。今日ちょうど焼き肉だし」
奥からお母さんらしき女性が出てきた。

「あ、あの……」

「ごめんなさいねぇ。男ばかりでむさ苦しくて。遠慮しなくていいわよ?」

「は、はい……」
優しい笑顔を向けられ、思わず私は頷いた。


/ 804ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp