第25章 おめでと♡サマー仮面【カラ松】
《カラ松side》
静かな波の音。突き抜けるような青空。どこまでも広がるエメラルドグリーンの海。そして、照りつける太陽。
砂浜には小さな白いテーブルとビーチチェア。テーブルにはよく冷えたジュースの入ったグラスが置かれ、傍らにある小型ラジオからは南国ムード漂う音楽が流れている。
「ハニー! ハニー!」
倒れていた愛菜ちゃんを抱き起こす。
「ん……」
ハニーは目を開けたが、太陽が眩しかったようで、すぐに目を細めながら手をかざした。
「ハニー、大丈夫か?」
「あれっ……私……一体……え……?」
愛菜ちゃんは、起き上がって周りを見回す。吹いてきた爽やかな海風が彼女の綺麗な髪を揺らした。
「大丈夫か? これで邪魔者はいなくなったぞ」
「ちょっとカラ松くん、ここ、どこ!?」
状況を把握できないハニー。
「ここは小さな無人島だ。どうだ? サマーだろ?」
「ええっ!? 意味が分かんない! どうやってここに!? ……って、きゃあ! 何これ!?」
ハニーは慌てて胸元を隠す。
「フッ、際どい水着、900万サマー!」
「際どいどころかほとんど紐なんだけど!? なんで私がこんなの着てるの!?」
「サマーフラッシュのなせる技、とでも言おうか……」
そう、オレたちは太平洋に浮かぶ小さな無人島の砂浜にいた。まさしくサマー! しかも、目の前にはマイクロビキニの愛菜ちゃん。胸の乳輪部分と股間の中央のみ布で覆われ、あとは、ほぼ紐だ。見ているだけで股間がムズムズしてくる。