第25章 おめでと♡サマー仮面【カラ松】
「え、引かないの?」
私は驚いて顔を上げた。
サマー仮面がフフンと笑った。
「ハニーならよく分かっているだろう? 優しいオレは何でも受け止める。たとえ愛菜ちゃんが仮面の半裸男に興奮する変態になっても、な」
「うん……ありがと……でも、その言い方はなんか嫌だな……」
サマー仮面は気にする素振りもなく、私の手を握った。
「さあ、行こうか。このサマー仮面が君をヘブンへと招待しようじゃないか!」
「え!?」
サマー仮面に連れられてバスルームから出る。リビングに戻ると、みんながさっきと変わらず楽しそうに談笑していた。
「カラ松兄さーん! どこ行ってたのー? トイレー?」
十四松くんが上機嫌で私たちを見る。4人も振り返った。
「すまない、もやしチンコたち。もうお開きだ。今すぐ帰れ」
きっぱりと言い放つサマー仮面。
「は!? なんで!? もっと愛菜ちゃんと話したいのに!」
トド松くんが声を上げる。
「いいから帰れ!」
「何でだよ……」
みんなが不満げに私たちを見る。
私はサマー仮面のマントを引っ張った。
「カラ松くん、さすがに帰れは酷いよ。パーティーが終わってからでもいいんじゃないの?」
「いや、だめだ。こうなったら仕方ない。アレを出すしかない。オレと愛菜ちゃんのラブのためだ。すまないな、もやしチンコたち」
サマー仮面は両腕を横に広げた。も、もしかして、またあの技を使うの!? 私は慌てて頭を抱えた。
「いいから帰れ! もやしチンコ共! くらえ! サマーーーーフラーーーーーーーーッシュ!!!!!!」
強烈な光が解き放たれる。私たちは白い閃光に包まれた――。