第25章 おめでと♡サマー仮面【カラ松】
さっきおそ松くんと話してたことだよね? まさか聞かれていたなんて。満足していないとは確かに言ったけど、それはある理由があって……とてもカラ松くんに言えることじゃないし……。
サマー仮面は私の肩を力強く掴む。
「盗み聞きしたのは悪かった! しかし、なぜおそ松に話して、肝心のオレに言わない? そんなにオレは信用がないか? テクが足りない? それとも太さか? ムードか? オレたちは恋人なんだ、教えてくれてもいいだろう!?」
一気に畳み掛けるサマー仮面。彼の言う通りだ。カラ松くんにしてみれば言ってほしいに違いない。でも、でもでもでも、言いたくないこともあるわけで。
「ごめんね。カラ松くんとデートするのもエッチするのも大好きだよ? でも、おそ松くんに話したことは私の個人的な問題だから別に気にしないで。これからも普通にエッチするし……」
「無理だ! オレが普通にできない! いいから教えてくれ!」
仮面の奥から真剣な瞳が訴えかけてくる。
「う……」
どうしよう。もう言うしかないのかな。大体、今日に限って、何でサマー仮面の格好してるの? 余計言いにくいのに……。
「ハニー! 頼む!」
必死な面持ちで肩を揺さぶってくるサマー仮面。これはもう話すまで許してくれなさそうだ。
私は観念した。
「分かった……話すけど……引かないでね……?」
「引く……!? オーケーだ! 何でも受け止める!」
「その……何ていうか……言いにくいんだけど……」
目の前でサマー仮面がゴクリと喉を鳴らす。私は思い切って一気に吐き出した。