第25章 おめでと♡サマー仮面【カラ松】
季節外れの『おー夏休み』を歌いながら歩いていくと、目的の愛菜ちゃんの家が見えてきた。
フッ、ハニーのことだから、オレのために素敵な誕生日プレゼントを用意しているに違いない。きっと裸エプロンで迎えてくれて、めくるめくグッサマーなご奉仕、メインプレゼントはもちろん100万サマーの激しい愛欲に満ちた淫らなラブタイム……。
「……アウチッ!」
オレは慌てて股間を押さえた。
Oh, つい期待のあまり、マイボーイを眠りから起こしてしまったようだ。
慌てるんじゃあない、ビッグベイビー。もう付き合って9ヶ月。そろそろ落ち着いてもいいんじゃないか? ま、まあ、未だに愛菜ちゃんの顔を見ただけで、ナニがナニしてしまうわけだが。
蹲りながら、ふと顔を上げると、愛菜ちゃんの家の前に男性が立っているのが見えた。
ん? 誰だ……?
オレは股間を押さえたまま、そうっと近づき、隣の家の影から覗いた。
玄関のドアが開き、マイハニー愛菜ちゃんが出てくる。
「おそ松くん! 待ってたよ! 早く中に入りなよ!」
愛菜ちゃんが嬉しそうに男性に話しかけた。
「へへ、呼んでくれてあんがと! わざわざ家に招待してくれるなんて、もしかして俺に惚れちゃった?」
「もう〜! 何言ってるの!」
愛菜ちゃんが笑う。
「いやいや、本当にカラ松やめて、俺にしたら? ほら、去年の海でも言っただろ? 俺ならいつでもエッチできる自信あるぜ? いつだって愛菜ちゃんに挿れてあげられるよぉ? 何だったら一回だけでも試してみない?」
意気揚々と話す赤いラグランパーカーの男。