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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第5章 それでも君が好き【チョロ松】


「なっ、何だよ、その顔!」


愛菜は、困ったように僕を見ている。いや、なんで反論しないの? それに今、僕、いきなり大声出したよね? ひどい男だよね? なんで責めてこないの?


愛菜が悲しそうに俯いた。
「ごめんね、チョロちゃん……」


ええっ! 何でそこで素直に謝っちゃうの!? 僕が虐めてるみたいじゃん! 結局、僕が悪いの!? いや、悪いのか。ん? どっちだ? いや、悪いのはそっちだろ!? 


くそ…………。


僕は立ち上がった。
「もう無理。僕、ここを出て行く」


「え?」


「これ以上、愛菜の世話にはならないよ」


「なんで?」


「どうせ仕事してるからって、僕のこと下に見てるんだろ?」


愛菜が驚いて僕を見る。
「え……。私、そんなこと思ったことないけど……」


しまった……。さすがにひどいこと言ったかな。でも、もう引き返せないぞ……。


「とっ、とにかく! 出てくから!」


僕はリビングを出ると、寝室のドアをわざと音を立てて閉め、中に篭った。


あ〜あ、僕、何してるんだろ。ってか、どうせなら、全部食べてから怒ればよかった……。残り食べたいけど、今更戻れないし! 


僕はベッドに寝転がると、そのままふて寝した――。


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