第24章 悪魔は甘いキスがきらい【おそ松、トド松】
「なぁ、愛菜……トッティに触られて気持ちよかったよな……? でも、俺に触られるほうが何倍も気持ちいいだろ?」
パジャマの中に手が入ってくる。ごそごそと膨らみの頂上を目指し、指が突き進む。
「んっ……なんで……」
デビおそが耳元で妖艶に囁いた。
「魂を奪う前の味見だよ……」
指が膨らみに触れる。長い爪が肌に沈み込む感覚。指は、ゆっくりと丘の上を這い、尖りに辿り着いた。キュッとつねられる。
「やぁあんっ!」
身体が震えると、デビおそは楽しそうに笑った。
「いい声で鳴くよなぁ。トッティにやる必要もなくなったし、もう魂も身体も俺のもんだ。思う存分、楽しませてもらうよ」
尖りを人差し指と中指で挟み、揺らされる。
「あっ……やぁんっ……だめっ……! 取れちゃう……!」
「んじゃ、取れたら魂と一緒に持っていくか」
今度は人差しと親指で摘み、くりくりと弄られる。強い快感が駆け巡り、私は目の前の悪魔を見上げた。
さっきまでの冷たい表情は緩み、今は悩ましげに私を見つめている。
デビおそって、女の子を襲うときは、こんなセクシーな顔をするんだ……。
ゾクッとする。興奮に頬は染まり、息も荒い。デビおそと出会ってから、初めて見る表情だ。
いつもはフザケているだけのくせに……。胸がちくりと痛む。一体、今まで何人の女性にこの顔を見せて、魂を奪ったんだろう?
「なぁ、愛菜。魔力で動けないようにするけど、いいよな……?」
「えっ……」
瞬間、両腕が勝手に上がり、バンザイの形のまま、動けなくなった。