第24章 悪魔は甘いキスがきらい【おそ松、トド松】
「愛菜……」
デビおそが近づき、肩を掴んでくる。長い爪が皮膚に食い込んだ。
「いっ、痛っ! ちょっ! デビおそ! 爪が! 痛いよ!」
瞬間、デビおそは私の顔を片手で掴み、無理矢理キスをしてきた。長い牙が当たり、鋭い痛みが走る。唇が切れたのかもしれない。
「んぅっ!? ……ぅっ……!!」
唇を離して、デビおそがニヤリと笑う。
「何もしないで魂を貰えるなんて楽なもんだぜ……」
ヤバイ。これ、本気だ。殺される。
背筋にぞくりと悪寒が這い上った。恐怖で自然と歯がガチガチと鳴る。
「やっぱり……だめ……」
私は大きく首を振った。
「学習能力がないやつだな……。一度言ったことは悪魔の前では覆せないんだよ……自業自得だ……こっちは、お前の魂が欲しくて仕方ないんだからなぁ!?」
デビおその目が赤く光り、私を床に押し倒した。考える間もなく、またキスをされる。
「んっ……ンんッ……ぅ……ん……」
恐怖に支配されながらも、唇は柔らかく快感が走る。時々、私の歯とデビおその牙が当たってカチッと音を立てた。
「おい、歯が震えてんぞ……怖いのかよ……散々、悪魔に向かって怒鳴り散らしておいて……」
唇を乱暴に舐め回され、パジャマの上から胸を鷲掴みにされる。力強く指を食い込ませながら、大きく円を描くように膨らみを愛撫する。
「あっ……デビおそっ……ぁ……ぁ……」
声が漏れると、一瞬デビおそは驚いたように目を見開いたが、またすぐに胸を揉み始めた。