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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第23章 桜とぼくらの一週間【チョロ松/学生松】


「だからもう、それは持って帰って」


僕はDVDを手に取る。
「分かった……でも、あんなに怒ってたのに僕が持ってて本当にいいの?」


何と言っても、これが火種だしな……。


愛菜は困ったように目を泳がせた。
「だって、私のじゃないし……。もし、持って帰ったら見るの……?」


「見ないよ。さっきも言っただろ? 未成年は見ちゃだめなの!」


「でも、チョロ松くんは、そういう女の子が好きなんでしょ?」


そういう女の子?


DVDを改めて見る。茶髪で化粧の濃い女優が制服をめくって胸を見せていた。おっぱいはデカイ。スカートから太腿も出ている。


「う〜ん……」
僕は唸った。


まあ、男だから、嫌いじゃないけど……。


「ほら! やっぱり! その女の子がいいんだ!」
愛菜が頬を膨らませて、再び睨んでくる。


ヤバイよ、また喧嘩になりそう。僕はDVDを机に戻した。


「女の子って言うけど、この女優はかなり年上だろ? 制服は着てるけど明らかに高校生じゃないし。僕はおばさんには興味ないから」


おばさんはいい過ぎだけど、愛菜の手前、少し大袈裟に言っている。ごめんなさい、エロいおねーさん。


「でも、その人とえっちなことしたいんでしょ?」
愛菜が不審そうに口を尖らせる。


あーもう、何だよ、これ。喧嘩になるぐらいなら、別に捨ててくれて構わないんだけど……。


内心そう思いながら、僕は首を振った。
「嫌いとまでは言わないけどさ。でも、こんな女優より愛菜のほうがいい」


「えっ……」
愛菜が目を見開いた。


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