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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第23章 桜とぼくらの一週間【チョロ松/学生松】


さすがに考えすぎか……。さっきまで1階に親もいたし、愛菜は男を連れ込むような器用な真似はできないよな。熱もあったんだし。


「何でもない……」
鞄を下ろし、愛菜の机にお盆を置こうと振り向く。


瞬間、机の上に放り出されたDVDが目に入った。


「あ」
愛菜が反射的に声を出す。


『おっぱいモミモミぬるっと挿入』


そこにあったのは、水曜日に僕から取り上げたDVDだった。


「愛菜、もしかして、これを見てたの?」
振り返ると、愛菜は勢いよく首を振った。


「見てないよ! 見るわけないでしょ!?」


「本当に……?」


怪しい。さっきの声もそれっぽいし……。


「本当に見てないってば! 見てたのはチョロ松くんでしょ!?」
愛菜が顔を真っ赤にして叫ぶ。


「は? 僕は見てないよ! これはおそ松兄さんがイタズラで僕の鞄に入れたの! だいたい、未成年はこんなの見ちゃいけないだろ!」


「そんなの私に言わないでよ! 私だって見てないもん!」
愛菜が今にも泣きそうな顔で僕を睨みつけた。


あれ? おかしいな。僕は謝りにきたんだよね? なんで愛菜と言い合いになってるんだ? だめだよ、これじゃ仲直りどころか余計こじれそうだ。 


「ま、まあ、見てないならいいけど……」
いまさらだけど、語気を弱める。


「…………」
愛菜は俯いた。


「でも、このDVDは捨てるって言ってただろ? なんで愛菜の部屋にあるんだよ?」


愛菜はしょんぼりとした様子で口を開いた。  
「ごめんね、チョロ松くん。捨てるって言ったけど、さすがに人の物を勝手に捨てるのはよくないなと思って……結局捨てなかったの……返すね……」


「あ、そ、そうなの?」


愛菜はこくんと頷いた。


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