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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第21章 恋をすればお砂糖なんて【一松】


「ちょっと待って……話が飛びすぎてワケ分かんないんだけど……なんで離婚することになってんの……」
一松さんが困ったように頭を掻いた。


「違うんですか……?」
涙で前がよく見えない。私は目を擦る。


「それ言うなら、むしろ、あんたがおれに不満なんだろ……? クズでゴミでニートなおれと結婚することになって、人生捨てたようなもんだって、内心思ってくるくせに……いつ離婚を切り出されるのかと思ってたけど……」


一松さんの意外な言葉。考えたこともなかった。私が一松さんに不満? そんなこと思うはずがない。


「全然不満なんてないです。それに今はニートじゃないですし」


私が返すと、一松さんは首を振った。
「いや、まだ働き始めて3ヶ月だから、そのうち挫折するかもしれない……」


そんなこと気にしないのに。だって、『ニートをやめて働くから結婚しよう』と言われて、本当に嬉しかったんだもん。挫折してやめたって構わない。また、一松さんが本気になるまで私が働けばいい。


「あ! でも、一松さん、いつも私の家事をチェックしてますよね? 何か言いたいことがあるのかと思ってました……」


気になっていたことを言うと、一松さんは不思議そうに首を傾げた。
「チェック? 何のこと……?」


「だって、いつも洗い物したり料理してると後ろに立ってるし……」


「あ〜……それは違う……尻を触ろうとしてただけ……」


「は?」


尻? 尻を触る? どういうこと?


一松さんはバツが悪そうにぼそぼそと話す。
「新婚ってそういうことするイメージあるだろ? 後ろから抱きついて尻触ったり胸触ったり。おれもしようかと思って……」


私は呆然と彼を見つめた。一松さんって、そういうこと嫌いなんじゃなかったの……?


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