第20章 アクアリウムに沈む愛【カラ松、おそ松】
その時、愛菜がオレの髪に指を通し、そっとキスをしてきた。オレは目を開ける。水音が消えた。
「行かないよ……。私はカラ松くんとずっと一緒にいるよ……」
愛菜が真っ直ぐにオレを見つめる。
「本当か……?」
「うん……カラ松くんを大切にしたいから……」
愛菜がオレの首に腕を回す。
胸の中に湧き上がる期待と甘い疼き。そして、ちょっとした猜疑心。
大切にしたい? 大切だと言い切るんじゃなくて? あくまで『したい』という希望か? いや、考えすぎか……。一緒にいると愛菜は言ってるじゃあないか……。
オレは愛菜の足に手を回して開かせる。そそり立っている肉棒を滑り込ませ、愛菜の柔らかく濡れた肉に触れる。ひくひくと彼女がオレを求めているのを感じた。
「なら、挿れてもいいか……?」
尋ねると、愛菜が小さく頷く。
もう考えるのはやめよう、カラ松。考えたところで答なんてないだろう。
オレは腰を落とし、ゆっくりと愛菜の中に入った。
初めて味わう感触。初めて知る女の中。
息を吐きながら、奥へと腰を進める。温かく濡れた愛菜の肉がオレを包みながら飲み込んでいく。
「あ……んっ……」
愛菜の口から微かに声が漏れる。その声が愛おしい。
彼女の最奥に辿り着くと、オレは動きを止めた。
だめだ、気持ちよすぎて、何も考えられなくなる。ついさっきまであんなに苦しんでいたくせに、今はただもう愛菜を擦って射精したい、それしか頭に浮かばない。
「動いていいか……?」
愛菜がふふっと笑った。
なんだ? 彼女の顔を見る。