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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第20章 アクアリウムに沈む愛【カラ松、おそ松】


「あ……わたし……」
ハァハァと息をつきながら、焦点の定まらない目でオレを見つめる愛菜。彼女の裸体が汗で光る。


おそ松……オレは愛菜を手と口でイカせたぞ? お前と違って、挿入せずに、だ。


「っ……」
オレは無性に泣きたくなる。


綺麗だ、愛菜。いつまでも見ていたいくらいに。オレはお前をイカせることができて満足だ。ああ、なのに、なぜだ? 何でまだこんなに苦しいんだ?


「カラ松くん、どうしたの……?」
愛菜が心配そうに見上げる。


オレは無言で服を次々と脱ぎ捨てると、愛菜に覆い被さった。


まだ熱い身体。柔らかくしなやかな肌。豊満な胸の膨らみがオレの胸板に押し付けられる。


「愛菜……」


オレは愛菜の裸を強く抱き締める。彼女の身体は細く小さく、これ以上力を入れると壊れてしまいそうだ。


「大丈夫……?」
愛菜の戸惑う声。


大丈夫だ、ハニー。オレは何だって受け止める。なぜなら、オレは世界一優しい男だからだ。例え、お前がオレを捨てても甘んじて受けようじゃあないか。


そう考えながら、口から出たのは思いもかけない言葉。
「愛菜……行かないでくれ……」


「え……?」


「頼む……。おそ松のところに行くなんて言わないでくれ……。オレはもう愛菜がいないとだめなんだ……」


どこからか水の音。オレは目を閉じる。


これは幻聴か? ああ、そうか、ここは水槽の中だったな。オレは一生ここから出られない。狭い空間で永遠に漂うだけだ。


分かっていたことなのに、愛菜に弱音を吐くなんて、オレは一体どうしたんだ? 縋るなんて馬鹿げている。カッコよくないじゃあないか。


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