第20章 アクアリウムに沈む愛【カラ松、おそ松】
「どーなの? なぁ……気持ちいいんだろ?」
しつこいぞ、おそ松。愛菜を何だと思っているんだ。
「知らない……」
「知らないわけないだろ? 俺のチンコ、こんなに奥まで咥えておいて」
奥まで……。
愛菜があられもない姿でおそ松のものを締め上げるところを想像する。
くそっ……。
音が激しくなる。愛菜が高い声で鳴く。
気持ち良さそうだな、愛菜。一体、どんな顔をしているんだ? ……いや、オレは何を考えているんだ。これ以上、聞く必要なんてない。余計に傷つくだけだ。今すぐ回れ右だ、カラ松。ここから離れるんだ。
頭では色々考えるのに、足の裏が床に張り付いてしまったかのように動けない。
「あっ……あぁああ! やぁあんっ! おそ……松……くんっ……」
愛菜が大声を上げた。
愛菜……いやらしい声だな……。もし、オレとしていたら、そんな声で喘いでくれたのか? それとも相手がおそ松だからか?
「愛菜! ああっ! イク! イクからっ!」
おそ松が叫び、音がさらに加速する。
「あ! やぁあんっ! あああっ! あっ! あっ! あああああぁあああっ!!」
愛菜の悲鳴。たぶん、達したのだろう。愛菜が身体をビクビクと震わせながら声を上げる姿を想像する。
――静けさが訪れた。
個室からはもう何も聞こえない。
オレはそっと足を忍ばせ、トイレから出た。
早くショップか展示室に戻らないと、トイレから出てくるおそ松たちに見つかる……。そう思うのになかなか足が前に出ない。ふと自分の下半身に目をやる。
「っ……」
オレは勃起していた。