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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第19章 アクアリウムに浮かぶ恋【おそ松、カラ松】


「カラ松くんは兄弟の悪口なんて言わない! おそ松くんが一番よく分かってるでしょ!?」


ジンジンと熱を持った頬の痛み。


ああ、くそっ。こんなこと言うつもりはなかったのに。


俺は口を開いた。
「愛菜……俺……お前のことが……」


「今さら聞きたくない!」


愛菜の瞳から涙がこぼれ落ちる。キッと俺を睨むその顔は、どこまでも透明でゾクリとする美しさがあった。


「今さらって何でだよ……」


愛菜が俺を見上げる。
「私はね、ずっとおそ松くんが好きだったの! 今までも何回も伝えてきたでしょ!? でも、いつも適当に返事して、まともに取り合ってもくれなかった! 口を開けば、トト子ちゃんの話と下らないエロ話ばっかり!」


は……?


俺は呆然とする。


愛菜が俺を好きだった? 今まで何回も伝えてきた? そうだっけ? 確かに適当に返していた気はするけど……。


「話早いじゃん。なら、俺と……」


「でも、もう好きじゃない」
愛菜は、きっぱりと言い放った。


「え……」


「おそ松くんは、いつもフラフラしていて、話も真面目に聞いてくれなくて。片想いしている間、ずっと辛かった。そんな私の話をカラ松くんは心配して聞いてくれたの」


「…………」


愛菜は、俺を真っ直ぐ見つめながら続ける。
「カラ松くんが告白してくれた時、もうおそ松くんのことは忘れるって決めた。これからは、カラ松くんを好きになって、大切にしていきたいから」


俺は言葉を失った。


何だよ、それ……。何だよ……。


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