第19章 アクアリウムに浮かぶ恋【おそ松、カラ松】

「お前も……愛菜も悪いんだからな！」


俺は乱暴に彼女の股に手を突っ込んだ。


「きゃあっ！　ちょっとやめてよ！」


愛菜が俺の腕を掴んで抵抗する。指に触れた彼女の秘部は、さっきとは違い、俺を求めてはいなかった。


何で濡れてねーんだよ。さっきあんなにびしょびしょだったくせに。そんなに俺が嫌か？　俺じゃだめってこと？　俺たち仲良かったじゃん。


「くそっ……！」


俺は手を離し、彼女の唇に強引にキスをした。


「んっ！　ん〜〜〜〜！」


愛菜が嫌がって俺の胸板を両手で叩く。


柔らかい唇を力強く吸い、舌を差し入れ、丁寧に掻き回す。甘い香りと感触。脳が痺れる。さらに深く舌を入れると、愛菜の体から力が抜けた。絡めるようにキスを続ける。諦めたのか、彼女は手をだらんと垂らしたまま、抵抗しなかった。


唇を離し、愛菜を見つめる。俺の股間がはち切れんばかりにジーンズの下で膨張している。


「ほら、カラ松じゃなくてもいいんだろ？　別に気にすんなって。俺たちみんな同じ顔なんだから、どうせ誰と付き合ったって、大して変わんないし。もう、俺にしておけよ。長男だから、たぶん家貰えるしさ。市内に一軒家だぜ？　すごくね？」


「…………」
愛菜が涙を滲ませ、俺を睨む。返事は返ってこない。


「それともカラ松に何か言われた？　あいつ、もしかして俺の悪口とか言ってた？」


瞬間、パンッと小気味よい音が響く。愛菜が俺の頬を思い切り引っ叩いていた。不意をつかれ、少しよろけた俺は、頬を押さえる。