第19章 アクアリウムに浮かぶ恋【おそ松、カラ松】
「カラ松くんは……まだ……」
手を止める。
カラ松はまだ……? まだ触ってないってことか? んじゃ、お前らまだセックスしてねぇの? 何やってんだよ、カラ松。そんなに愛菜が大切か? うかうかしてたら食われちまうぞ、俺に。
「も、もういいでしょ!? いい加減、ふざけるのやめて! カラ松くん来ちゃうから!」
愛菜が声を荒げる。
「ああ……そうだな……」
彼女の胸から手を離した。
俺の返事に緊張が緩んだのか愛菜が力を抜く。俺はスカートのウエスト部分からショーツの中に勢いよく手を突っ込んだ。
「きゃっ!?」
愛菜が小さく声を上げる。体を離そうとするのをもう一方の腕で押さえ、繁みを掻き分け、秘部に触れた。
濡れてるじゃねーか……。
指を動かすと、ぐちょぐちょと愛液の水音。捏ねるように、回すように、強く、そして弱く。指の先で、指の腹で、俺は愛菜の女の部分を愛撫する。
「あっ……んっ……んぁ……う……ちょっと……やめて……」
愛菜が苦しそうに声を漏らす。愛液はどんどん溢れ、俺の指も愛菜のショーツも濡れていく。
目の前の水槽で大きな白いクラゲが傘を動かし、寄ってくる。まるで俺たちの行為を見物しに来たかのようだ。
お前ら、余裕だな。そんなにのんびりと気持ち良さそうに漂って。そこから見える景色はどんな感じだよ。あれ? クラゲって目はあるんだっけ? ないんだっけ? まあ、いいか、どっちでも。