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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第19章 アクアリウムに浮かぶ恋【おそ松、カラ松】


暗い部屋の中で照明を当てられた水槽が浮かび上がる。今までいた展示室とは違い、この部屋には誰もいなかった。


まあ、あっちはペンギンとかイルカとか花形の生き物がいるけど、こっちはクラゲしかいないもんな。


俺はのんびりと水槽を眺める。色とりどりに光る水の中でクラゲたちはゆっくりと漂っていた。気持ち良さそうに腕を伸ばし、傘の形を変えていくその姿は幻想的で、案外見るのに飽きない。


「おそ松くん、どうしたの?」


ぼうっとクラゲを見ていると、愛菜が一人でやって来た。


「ん? こいつら、何考えてんだろうなと思ってさ。それより、カラ松は?」


愛菜は、目の前の水槽を覗き込む。
「カラ松くんは、まだ隣の部屋で色々見てるよ。そのうち、ここに来ると思う。へー、いろんな形のクラゲがいるんだね。きれい……」


俺も頷いて、またクラゲに視線を戻した。


本当にこいつら何を考えてんだろうなあ。ただ、のんびり漂って、楽しいのか?


「あ、このクラゲ、すっげぇきれいな赤色」
俺が水槽を指差すと、愛菜は「ホントだね〜」と楽しそうに覗き込む。彼女の柔らかい胸が、一瞬、俺の腕を掠めた。


やっぱりカラ松は愛菜をもう抱いたのか?


目の前でクラゲに夢中になっている彼女は、子供の頃と何ら性格は変わらない。でも、その体は成熟して、胸も尻も熟れた果実のように膨らみ、俺の目には眩しく映った。
 

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