第18章 バスルームのひみつごと【十四松】
泡の向こうで揺れるおっぱい。よく見えなかったけど、股に何かを当てていた。たぶん、大人のおもちゃだ。女の子の使うものは実際に見たことはないけど、アレなDVDにも出てくるし、ぼくだって知ってる。
愛菜ちゃん、ビクビク震えて、すっごく気持ち良さそうだった。
女の子って本当に一人でするんだ……。
胸がドキドキする。もっとちゃんと見ておけばよかったかも。
扉を開ける直前、愛菜ちゃんは、確かにぼくの名前を呼んでた。もしかして、ぼくとセクロスするのを想像してた? 愛菜ちゃんがぼくをオカズにオナニーしてるなんて、考えたらもう……。
「う……タッティ……」
ぼくはハーフパンツの下で窮屈そうに膨らんだ股間を押さえた。
後ろの浴室に耳を澄ませる。時々、水の流れる音がする。
向こうに裸の愛菜ちゃんがいる。しかも、イッたばかりの愛菜ちゃんが……。
「あー、ヤッバイ! おさまんない!」
もうお風呂に入って、襲っちゃおうか。一人でしてたなら、セクロスしたいってことだよね?
ぼくは立ち上がりかけたが、途中で思い直して、また座り込んだ。
……いや、だめだめ……さすがにそれはいけない気がする。
キツキツに腫れ上がった股間が痛い。ぼくはタッティを手で押さえながら、ふと目の前のカゴを見た。
「あ……」
目に飛び込んできたのは、愛菜ちゃんが脱いだと思われる服一式。一番上に乗っているのは……。
ゴクリと喉が鳴る。
黄色のブラジャーだ……。
ぼくはそろそろと手を伸ばした。