第17章 片道タクシー【カラ松】
「いいから早くこれを解いて!」
私の声を無視し、男は下を向いて震え出す。
え? なに? もしかして泣いてるの?
呆然と見ていると、やがて男は苦しそうに言葉を吐き出した。
「そうか……お前はオレのハニーじゃないのか……こんなに毎日見守ってきたのに……」
「そ、そう! だから! 早く離して!」
「わかった……なら、オレの理想の女に変えるだけだ」
……は?
男が顔を上げる。まだ瞳は濡れていたが、まるで素晴らしいアイディアを思いついたというように顔は赤く興奮し、目は輝いていた。
「な……なに……いや……早く解いて……!」
狂気を含んだその瞳に思わずゾッとする。
男は構わず私を押さえつけると、片方の手でカチャカチャと自身のベルトを外し始めた。
「ハハッ! 簡単だ。快楽を教えてやればいいんだろう? そうすれば、ハニーはオレの虜になる。な? そうだろう?」
「やぁっ! いや! そんなわけないでしょ!?」
男は勢いよくスラックスをずり下げ、いきり勃ったものを出す。
「ハニー! さあ、すぐにオレのものになるんだ!」
「いやあぁっっ!」
男は強い力で押さえ込みながら、私に覆い被さった。それぞれの手と足を縛られているため、足を閉じることができない。あっという間に秘部に男の肉が触れる。
「はぁ……はぁ……ハニー……当たってるぞ……? ああ、こんなに濡らして……そんなにオレが欲しいか……そりゃそうだよな……やっと結ばれるんだもんな……?」
「ひぃっ……やだっ! やだっ! 離れてっ!」
男が笑いながら、腰を前に出す。ぐちゅ……という恐ろしい水音と共に異物が私の中に侵入してきた。