第17章 片道タクシー【カラ松】
「ハニー、すぐ閉じようとするのは悪い癖だな。やむを得ない」
男は私の膝を曲げさせ、足を開かせると、左腕と左足をタオルで縛って繋ぐ。右腕と右足も同様に縛られ、繋がれた。
「いや……! 取って……!」
手足をバタバタさせながら訴えると、男は満足そうに鼻を鳴らした。
「取るのは無理だ。なかなか可愛いぞ」
開いた足の間を覗き込み、ぐちょりと中指を挿し入れる。
「いやあっ! やめて! いや! 抜いて!」
「ああ、わかってるよ、ハニー。『もっと奥まで』って意味だな? いいだろう、引き受けた」
指を付け根まで挿れ、激しく抜き差しを始めた。
「違うっ! 本当に……いやぁっ……やっ……」
水音が響き、愛液が飛び散る。
「ぬるぬるしていて気持ちいいぞ……」
男の指が膣壁に沿って、かき混ぜるようにぐるりと一周する。
「あぁあんっ……」
嫌なのに。気持ち悪いはずなのに。やめて欲しいのに。
男に嫌悪感を抱く一方、体は身勝手な愛撫を受け入れ快感に震えている。
「これじゃ、物足りないだろう? もう1本挿れるか……」
男の指がもう1本侵入し、その圧迫感に腰を浮かせた。ぐちょぐちょと男の指は快感を誘い、まんまと悦びに愛液の涎を垂らしてしまう身体。
「あぁん……やぁっ……んっ……ぁ……」
縛られた手足を上下させ、身体を捩ると、すぐにシートに押さえ込まれる。私はビクビクと体を揺らした。
「気持ち良さそうじゃないか、ハニー。そろそろ味見させてくれ……」
男が足の間に顔を埋めるのが見えた。