• テキストサイズ

《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第17章 片道タクシー【カラ松】


「やっ……! 離してっ!」


逃げられたと思ったのに……!

あれだけ走ったのも虚しく、あっという間にタクシーに連れ戻された。後部座席に乱暴に投げ込まれる。頭を打った私は思わず呻いた。


男も隣に乗り込んでくる。


「ハニー、びしょ濡れだな。このままでは風邪をひくぞ。さあ、早く服を脱ぐんだ」


「それより……彼のところへ……おねがい……」


瞬間、男の顔が凍った。


「彼? 何をいっているんだ、ハニー。今はもう君の彼氏はこのオレ、カラ松だろう? さあ、いい子だからすぐに脱ぐんだ」


男は私の胸元に手をかける。


「きゃあっ!?」
驚いて体を捻ると、男は目を丸くした。


「いや、濡れているから脱がそうとしただけだが……。そんなに恥ずかしがることはないだろう? オレたちは恋人なんだ」


「…………」


男は冷たい瞳で私を見下ろした。
「それとも……オレのいうことが聞けないのか……?」


「っ!」
恐怖が走る。次の瞬間、男は私をシートに押しつけ、服を剥ぎ取り始めた。


「やぁっ! やめて!」


「こらっ! 暴れるんじゃない、ハニー!」
頬を数回平手打ちされる。


痛みでぐったりと力を抜くと、男は濡れたニットを頭から脱がせた。キャミソールも乱暴に取り、下から現れたブラを眺める。


「水色か。可愛いブラジャーだな。ハニー、わざわざオレのために着てきたのか?」


この人、何をいってるの……?


痛みで熱を持った頬を押さえながら、私はぼんやりと男を見上げた。


/ 804ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp