• テキストサイズ

《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第16章 俺はキミを覗きたい【おそ松】


「あ……わたし……あの……おとこが……わたしが……けいさつを……わるくて……」


涙がどんどん溢れてくる。


「分かったから。もう大丈夫だから。落ち着けよ……」


松野さんが私の頭に優しく手を置いた。


「ひぃっ!」


身体が強張る。


「あ……わりぃ……怖いか……」


松野さんが私から離れ、周りを見回し、ベッドの上から毛布を取る。


「とりあえず、これで隠しな」
そっと私の下半身に毛布をかけ、またすぐ離れた。
 

「…………」





しばらくして私は上半身を起こした。


「あの……松野さん……」


腕を組んで座っていた松野さんが顔を上げる。
「ん? なに? 何か飲む?」


「いえ、その……」


松野さんは立ち上がって、私の目の前に来た。優しく微笑みながら顔を覗き込んでくる。


「ん? どうした? 何でも言ってみ?」


その顔を見た瞬間、また涙がこぼれてきた。


「あ! わりぃ! 何もしねぇからっ」


慌てて離れようとした松野さんの袖を掴む。


「ち、違う……の……わたしっ……松野さんに……松野さんなら……きっと……来てくれるって……松野さんに……来てほしかったっ……からっ……」


瞬間、松野さんの胸に優しく頭を引き寄せられた。ふわりと煙草の香りが鼻を掠める。


「愛菜ちゃん、ちゃんと分かってるじゃん……」


「え……?」


「俺、スケベだからさぁ。愛菜ちゃんのこと、何度でも覗きたくなっちゃうんだよな〜。でも、こうやってすぐ助けに来れるなら覗きも悪くねぇな〜とか思っちゃったりしてなっ」


鼻の下を擦って笑い、私の頭を撫でる。その優しい手の温もりに胸の中がほんわりと温かくなった。


/ 804ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp