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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第16章 俺はキミを覗きたい【おそ松】


逃げなきゃ……。


フラフラする頭で考える。体に力が入らない。床についた手が震えているのが分かる。


男が腰を掴み、自身のものを突き出した。恐怖で体が硬直する。




助けて



助けて



助けて



誰か、お願い





松野さん……




太い男のものが肉を押し分け、入ってくる。


「いやああっ!」
 

だめだ、ここで、犯される。







「おっさん、悪ふざけも大概にしろよ。今度は本当にぶっ殺すぞ?」


え? 


瞬間、大きな音ともに男が床に叩きつけられた。


「女の子に乱暴するとか、クソだな! 警察に突き出してやっからな!」


松野さんの怒声。男の襟を掴んで引き上げ、勢い良く殴りつける。


鈍い音、飛び散る血。


私は悲鳴を上げた。


松野さんがハッとして、手を離す。


その一瞬の隙を突いて、男は松野さんを勢い良く突き飛ばした。殴られた顔を押さえながら部屋を飛び出していく。


「おい! 待てっ!」
松野さんが立ち上がるよりも早く、男は玄関を乱暴に開け、走り去って行った。


途端に部屋の中に静けさが戻る。


私はガクガクと震えながら、床にへばりついた。腰が抜けたんだろうか。動けない。


松野さんは立ち上がると、息を大きく吐いて、ゆっくりと私を見る。


どうしよう。きっと怒られる。呆れられている。怒鳴られる。あ、でも、助かった。助かったんだ。たぶん。


「おい、大丈夫か? 分かるか?」


怒りに歪んでいたおそ松さんの顔がふっと優しくなった。屈んで私を覗き込む。


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