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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第16章 俺はキミを覗きたい【おそ松】


「やっぱり警察に通報した方がいいんでしょうか?」


「あー、そりゃした方がいいんじゃね? あいつ、また明日も来るかもしんないよ? んじゃ、気をつけてね。お邪魔しました〜」
俺は部屋を出ようとした。


「あっ、ちょっと待って下さい!」


「へ? なに?」


足を止めて見ると、彼女の縋り付くような視線とぶつかる。


「えっと、あの……私、今からどうすれば……」


「警察に通報するんじゃねぇの?」


「そうなんですけど……でも、こんな遅い時間だし……」  


は? 何言ってんの? 俺は彼女の顔を改めて見つめる。


「んじゃ、やめとけば?」


「今日はもうあの男、来ないですよね……?」


俺は頭を掻いた。
「いや、それは俺に聞かれても分かんねーけど……」


彼女はモジモジとしながら俯く。
「そうですよね。ごめんなさい。その、なんていうか、警察に言うのも……でも、このままもちょっと怖いというか……」
 

あーなるほどね。警察呼ぶのはめんどいけど、このままも嫌だから、『呼ばなくてもきっと大丈夫ですよ』って言って欲しいんだろ?


めんどくさい女だな〜。ま、可愛いけど。いいの? 俺、さっさと帰んないと、何するか分かんないよ?


俺は溜息をついて彼女に向き直った。


「おねーさんさぁ……」


「はい……」  


「ちょっと危機感なさすぎだと思うよ」


「え?」
彼女が顔を上げる。


あ〜あ、ダメだ、こりゃ。やっぱ心配だ。仕方ねぇ、ちゃんと注意するしかないか。


「こんなこと言うつもりなかったけど、おねーさん、いつもカーテン開けっ放しで、窓際で着替えてるでしょ」


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