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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第16章 俺はキミを覗きたい【おそ松】


「っ!? あ、あのっ!?」
彼女が驚いて後退る。


俺はしぃっと人差し指を自分の口に当てた。


「いきなりごめんな〜。でも、どうしても話したくて」


「え? え?」 


「あ、ちゃんとした自己紹介まだだったね。俺、松野おそ松! 近所に住んでんの」


「え? 隣に引っ越してきたんじゃ……?」
混乱してるんだろう。彼女は困ったように目を泳がせる。


「あ〜引っ越してきたってのは嘘」


「ええっ!?」


瞬間、彼女は後退り、部屋の中に走って行こうとした。たぶん携帯でも取りに行く気だな。俺は彼女の腕を引っ張った。


「ねぇ、ちょっと待って。おねーさん、話、聞いて」


「い、いや! 離して」
彼女が腕を必死に振りほどこうとする。


「離すから、ちょっと落ち着いて」


「ひぃっ! いやぁ! 殺されるっっ!!」


パニック状態なのか、大声で叫んで暴れる彼女。


あ〜もうっ! 仕方ねぇ。


俺は、舌打ちをすると、彼女を後ろから抱き抱え、口を手で押さえた。


「んーーーー!!」


「ちょっとおねーさん、いいから落ち着いて! 俺、変なことしないからさ、あんたに話をしにきただけなの!」


「んーーんーーんーー!」


「俺は注意しに来てあげたのっ! おねーさん、変な男に部屋覗かれてるよ?」


彼女の動きがピタリと止まる。


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