第15章 狼なんかこわくない【トド松/学生松】
「愛菜ちゃん……」
顔を上げずにトド松くんが名前を呼ぶ。
「なあに?」
「ボク、愛菜ちゃんの中に入りたい……」
言われた瞬間、子宮の奥がドクンと脈打った。まだ、何もしていないのに、蜜壺の中で太く硬く往復するトド松くんのものを想像してしまう。
「で、でも、よくないよ……ゴムもないし……」
「持ってきた」
「え?」
トド松くんは顔を上げた。
「ごめん……襲う気ないって言っといて、でもやっぱり期待してた。こっそり買って持ってきたんだ」
「…………」
トド松くんは立ち上がると、鞄から箱を出す。まだ、ビニルの包装がかけられていた。
「ねぇ、愛菜ちゃん。ボクだって、男なんだよ? 毎日毎日、愛菜ちゃんとすることばかり考えてた……」
静かに喋りながら、トド松くんは包装を破る。
「愛菜ちゃんを思い浮かべていつも一人でしてたんだ……毎回想像してた……愛菜ちゃんのおっぱい、おへそ、おしり、それに……」
箱を開け、繋がった避妊具を取り出す。一個だけを切り離し、破って開ける。
「トド松くん……」
トド松くんは、ぎこちない手つきで避妊具を装着すると、また私を抱き締めた。
「分かる? ボクのこんなに大きくなってる」
「うん……」
トド松くんの熱くなった欲が私の太腿に押し付けられた。
「お願い……。挿れてもいい?」