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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第15章 狼なんかこわくない【トド松/学生松】


堰を切ったように次から次へと溢れてくる涙。必死に抑えようとすればするほど、込み上げてくる。


恥ずかしい。みっともない。生徒の前でなんでこんなに泣いてるんだろう。


「先生、先生、大丈夫? ねぇ、泣かないでよ……」


トド松くんがベッドから降り、私のそばに来た。そっと肩に手を置き、眉を下げ困ったように顔を覗き込んでくる。


「だって……だって……」


しゃくり上げながら喋ろうとすると、トド松くんは私の頭をそっと抱いた。


「はいはい。いいよ、無理して喋らなくても。大丈夫大丈夫。元気出してよ。よしよし」


頭を撫でられ、力が抜ける。トド松くんの胸に顔を埋めて、もたれかかる。甘い香りがふわりと鼻を掠めた。


「ううっ……何よ……年下のくせに……」
私は声を絞り出す。


「あぁ、うん。はいはい。そうだね。年下のくせにね。ごめんね」


「それに……私のことからかってくるし……」


「はいはい。ごめんごめん。でも、からかってないから」


大人の顔をして宥めるトド松くん。何その余裕は。余計腹が立ってくる。


「うう……いつもっ……私ばっかりドキドキして……ずるい……よ……」


「…………」
 

「散々その気にさせて……もう会わないって……私のこと……捨てるの……? うっ……うう……酷い……」


トド松くんが溜息をついて、私の背中に手を回した。


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