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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第15章 狼なんかこわくない【トド松/学生松】


「どしたの? 先生」


「え? あ、何でもない……」


「ああ、もしかして、ベッド? ボクが使っちゃってよかったの? ボクなら床で寝ても平気だよ?」


「違う違う! 使っていいよ! 私が床に寝るから」


トド松くんは起き上がり、名案を思いついたとでも言いたそうな顔をした。


「ねぇ、先生! それか一緒にベッド使う?」


「それはやめとく」
即回答する。


「あ〜、やっぱり襲われるって思ってるんだ」


「思ってないけど!」


「いや、襲われると思うよ」
急にトド松くんの顔から笑いが消え、じっと私を見つめた。


「え……?」


「大好きな先生と一緒にベッドで寝たら、ボク何するか分かんない。触りたくなっちゃうし、抱きたくなっちゃう。だから、やめとくのは正解だよ」


トド松くんの真っ直ぐな目。私はどぎまぎして俯いた。


「襲わないって言ったでしょ……」


「うん。襲わないよ。でも、抱きたいって思っちゃうのは感情だから仕方ないでしょ?」


「一緒に寝るって自分から言い出したくせに」


トド松くんが頬を赤らめた。


「うん、まあ、それは……。もしかしたらいいよって言うかなと思って……試しに言ってみた」


恥ずかしそうに俯くトド松くんは、すごく可愛らしい。


「先生さ、ボクのこと迷惑って思ってるんでしょ? さすがに分かってるよ。本当は、今日、先生の家に泊めてもらって、最後に色々話をして、それでもう諦めようと思って待ってたんだ……」


「え……」


思いがけない言葉に私は呆然とトド松くんを見た。


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