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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第15章 狼なんかこわくない【トド松/学生松】


「トド松くん、ここで待ってて。何か温かい飲み物を買ってくるから」
荷物は後部座席に入れ、財布だけを持つ。


「あ、先生。ボク、今は緑茶の気分じゃないから」


「はいはい。じゃあ、緑茶以外ね」


「うん。ほうじ茶はOK。烏龍茶はNG。コーヒーならもっと嬉しい。砂糖入ってるやつ。でも、微糖はダメ。なければ、カフェオレでもまあ悪くない」


「あーもうっ、注文多いなぁ〜。分かった分かった」


自販機でホットコーヒーと念のためにほうじ茶も買い、急いで戻る。トド松くんは、意外にも言われた通り、車の中で大人しく待っていた。


「先生、ありがと!」


「好きな方飲んでいいよ。両方でもいいし。大丈夫? 今、寒い?」


運転席に座って、暖房の温度を上げる。


「ふふっ。先生が温めて」


「何言ってるの。いいから、飲んで」


トド松くんは、ゆっくりとコーヒーを飲み、ほうっと息を吐いた。


「はぁ、あったか〜い」
ニコニコと笑う。さっきよりは少し顔色がよくなったようだ。


「トド松くん、家はどこだっけ? 今から送っていくから」


「えぇ〜やだよ。せっかく待ってたのに」
トド松くんが途端に頬を膨らませた。


「やだって……じゃあ、どうするの?」


「先生の家に泊まる」 


私はトド松くんを睨んだ。
「そんなのだめに決まってるでしょ?」


泊めるなんてできない。後でバレたら、それこそ一発退場レッドカード、即解雇だ。


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