第3章 ドライな僕を溶かすキミ【トド松】
愛菜ちゃんは俯いた。
「そうだったんだ……。トッティ、ごめんね。トッティは、すぐみんなと仲良くなれるし、女の子の友達も多いから……経験も多いのかと思ってた……」
ボクは溜息をつく。
「情けないでしょ? メッセでえっちなことばかり言ってごまかして、実際は先に進む勇気なくてさ。幻滅した?」
「えっ!? まさか! むしろ安心した……。トッティ、いつもドライだから、嫌われているのかと思ってた……」
愛菜ちゃんの目にうっすらと涙が浮かぶ。
ボク、やっぱ情けないや。好きな子に不安な思いさせちゃって、裸で迫るようなことまでさせちゃって。そこまでされなきゃ本当の気持ちが言えないボク。カッコわる……。
「焦っちゃってごめんね。降りるね」
愛菜ちゃんが、僕の上から降りようとする。
「待って!」
ボクはすかさず愛菜ちゃんの腰を強く掴み、引き寄せた。
「え? トッティ?」
「そんなエッロい格好でボクの上に乗っちゃって。責任取ってよ。見て、ボクもうこんなになってる」
愛菜ちゃんがボクの下半身に目をやる。視線の先にはガチガチに硬くなったボクのモノ。迷いなく一直線に上を向いていた。