第3章 ドライな僕を溶かすキミ【トド松】
「んぁあっ!」
とろけそうな刺激が下半身から脳へ突き抜け、ボクは声を上げる。
「トッティ……さっきはひどいよ。自分だけイッちゃって」
「ご、ごめん」
「私のこと嫌いなの?」
「嫌いだなんて! 大好きだよ」
「ホントに? だって、付き合ってもう半年なのに、メッセばっかりで全然えっちしてくれないんだもん。待ちくたびれちゃった」
「え!?」
顔に熱が集まる。
愛菜ちゃん、それ、ボクとしたいってこと? してもいいの?
「ご、ごめん。なかなか勇気がなくて……」
「えー、トッティ、いつもあざといくせにそこは奥手なの?」
愛菜ちゃんが悪戯っ子のような顔をする。
ボクは愛菜ちゃんから目を逸らした。
「その、まだしたことなくて……」
愛菜ちゃんの動きが止まった。
目を見開いている。
「え? そうなの?」
恥ずかしい。
好きな子が裸で上に乗ってるのを目の前にして、こんなこと言わなきゃなんないなんて、屈辱だよ。
「ボク、まだ童貞だから」