第13章 超洗剤クリスマス【逆ハールート】
私は息を吐いた。
だめだ、まだ熱い。苦しい。
ブーツを脱いで、スカートの中に手を入れる。
「えぇっ……マジで!?」
トド松くんの声が聞こえたが、躊躇せずにタイツを脱いだ。裸足になると、ひんやりとした床の感触が気休め程度に少しだけ熱を奪ってくれる。
ふと、顔を上げると、6人が息を詰めて私を見守っていた。
熱い……楽になりたい……。
私は朦朧としながらブラウスのボタンに手をかける。
「愛菜ちゃん! それはだめだよ!」
チョロ松くんが慌ててこちらに来ようとした。
「いや、来ないで……」
私の言葉にチョロ松くんは困ったような顔をして止まる。さっき、『こっちに来たら別れる』と私が言ったのを気にしてるのだろう。
私はそのままブラウスのボタンを上から外し始めた。
6人が一斉に息を呑む。
ブラウスを脱ぎ捨てキャミソール姿になると、今度はスカートに手をかける。もう、自分でも何が何だか分からない。熱を持った身体が鎮まらない。
気付くと、じりじりと6人は私との距離を詰め、すぐ近くにまで来ていた。
私はスカートのホックを外し、足元に落とす。
「あぁ……」
誰かが切なそうに声を漏らした。
さらにキャミソールも脱ぎ捨て、下着姿になった時には、もう6人は目の前にいて私を囲んでいた。
熱を帯びた瞳で私を見つめる男たち。
私は座り込んだ。