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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第13章 超洗剤クリスマス【逆ハールート】


「なんだジョ?」


「俺たち、色々あって体が透明になっちゃってんだよ。金にモノを言わせて、なんとか元の姿に戻せねーかな?」


「さっすがゲス松兄さん! 言ってることが酷すぎる! マジ頼りになるぅ! 好きぃー!」
トド松くんが目を輝かせる。


「できるジョー。今すぐ世界最高峰の科学者をロシアからチャーター機で呼べばいいジョ」


「マジで!? さすがは金づる坊! んじゃ、早速お願い!」
おそ松くんはハタ坊くんに抱きついた――。




……1時間後、私は元の姿に戻った6人と一緒にハタ坊くんを囲んでいた。


「いや〜、ありがとな。さすが世界最高峰の科学者! すぐに元の姿に戻してくれたな! 助かったよ。薬持っていっていいから」


おそ松くんの言葉に頷き、ハタ坊くんはテーブルの上にあった瓶を抱えて研究所を出て行った。


「ふぅ、これでようやく元の姿になったな。んじゃ、早速みんなでパーティーでもするか!」


おそ松くんが叫んだ瞬間、私は大変なことに気付き、「あっ!」と声を上げた。


「愛菜ちゃん、どうしたの?」


「薬! 惚れ薬は棚にしまったよね? ハタ坊くんはテーブルの上の瓶を持っていっちゃったよ!?」


みんなが目を丸くする。


「じゃあ、ハタ坊が持っていったのは違う薬?」
十四松くんの声に私は慌てて棚から惚れ薬を出した。


「走れば間に合うかも! ハタ坊くんに渡してくる!」


「あ、愛菜ちゃん、ちょっと待っ……」


チョロ松くんの制止を無視して、私は走り出す。


でも、よっぽど慌てていたんだろう。
玄関の手前で足を滑らせ、私は盛大にすっ転んでしまった。


瞬間、手から離れる瓶。


「あっ! やば……!」


咄嗟に手を伸ばすものの、一歩間に合わず。
派手な音と共に瓶は砕け、ピンク色の液体が飛び散った。空気に触れた液体はあっという間に気化して広がる。研究所内は甘い匂いに包まれた。


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