第12章 超洗剤クリスマス【チョロ松ルート】
「なんか下着より逆に恥ずかしいんだけど……」
「恥ずかしいから余計いいんでしょ? さっ、早くベッドでポーズ取って!」
チョロ松くんが私の手を引っ張り、ベッドへ座らせる。
「ポーズ?」
チョロ松くんは、いそいそと鞄からデジカメを出した。
「うん、写真撮るから」
「写真!? なんで!? って、そのデジカメどうしたの?」
私がポカンと口を開けると、チョロ松くんはふふふと笑った。
「だって、そんなに可愛いんだもーん! クリスマスの今日しか見れないし! だから、撮っておきたいんだ! あ、もちろん誰にも見せないから。僕が楽しむ用! デジカメは、アイドルファンの仲間に借りたんだよ」
「えー……」
「いいからいいから! まずはベッドの上でペタンと正座して可愛くこっちを見上げて」
チョロ松くんが指示してポーズを取らせる。
言われた通りにすると、すぐに写真を撮り始めた。
「はぁーーん! いいよー! いいよー! 可愛い! 可愛いよー!」
興奮したように声を上げながら、連続でシャッターを切る。
「…………」
なんかクリスマスのムードが台無し……。ま、まぁ、可愛いって褒めてくれるのは嬉しいけど……。
「次は腕を前に寄せて、少し前屈みになって、胸の谷間を強調しながら見上げてくれるかな?」
なにそのグラビアアイドルの撮影みたいな的確な指示。ちょっと怖いんだけど……。
仕方なく従うと、チョロ松くんは片膝だけベッドに付いて、写真を撮る。
「はぁーーん! それ! たまらない! エロいし、可愛い! もっと! もっとちょうだい!」
エロカメラマンよろしく角度を変えて撮りながら叫ぶ。