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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第12章 超洗剤クリスマス【チョロ松ルート】


「どうしました? ビューティー・ジーニアスのこの私、チョロ松に何かご不満でも?」


チョロ松くんが眼鏡を中指で上げながら、鋭くお美しい瞳で私を見る。


あ〜もうっ!
F6のチョロ松くんになっちゃったよ!


確かに理想だし、ある意味『ありがとうございまーす!』な状況だけど!


でも、でもでもでも、私はいつものチョロ松くんとデートしたいの!


心の中で地団駄を踏みつつ、私はチョロ松くんに笑いかける。


「えっと、ご不満はないですけど、できれば、元のチョロ松くんに戻ってほしいかなぁと思いまして……」


「なるほど。それはつまりアイデンティティーの回帰、と仰りたいんですね? 18世紀の心理学者アカツーカの唱えた心理学論ですよね。あなたという人はなかなか鋭い考察力をお持ちですね。今、マスター中のヒエログリフと同じくらい興味深いかもしれません」


うん、カッコいいんだけど、こっちのチョロ松くんとは話が合わないんだよね……。誰なの、アカツーカって……。


「いつものチョロ松くんかぁ……。はぁ、顔は覚えているつもりなのに、いざちゃんと想像しようとすると案外難しいな……」


でも、ここで立ち止まっているわけにはいかない。今、チョロ松くんを元に戻せるのは私しかいないんだから。


私は小瓶を握りしめて立ち上がった。


「よし! 下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるって言うし、元に戻るまでチョロ松くんにキスしまくるから!」


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