第12章 超洗剤クリスマス【チョロ松ルート】
「あれ? デカパン博士!?」
チョロ松くんが驚いて声を上げる。
目の前にいたのは、デカパン博士。そして、博士の横にはダヨーンさん。
「ホエホエ〜こんばんはダス! 愛菜ちゃんにチョロ松くんダスね」
「博士、こんばんは! 博士たちもイルミネーションを見に来たんですか?」
私が尋ねると、博士とダヨーンさんは顔を見合わせて微笑んだ。
「そうなんダヨーン! クリスマスと言えば、イルミネーションなんダヨーン!」
「きれいでした?」
「すっごくきれいだったんダヨーン! クリスマス気分が盛り上がって、この後は…………へ行くんダヨーン!」
「え?」
ダヨーンさんが何と言ったのか、うっかり聞き逃してしまった。
「だから、この後は○■△☆へ行くんダヨーン!」
「はい?」
「だから、今から♀♂♥♡へ行くんダヨーン!」
「あの、よく聞こえなかったのでもう一度……」
「愛菜ちゃん! もういいから! そこまでして聞くことでもないでしょ!?」
なぜかチョロ松くんが焦ったように私とダヨーンさんの会話を遮った。
「え? あ、うん……。ダヨーンさん、ごめんなさい、何度もお聞きして」
「いいんダヨーン!」
「じゃあ、わしらは行くダス。愛菜ちゃんたちも楽しんでくるダスよ」
「博士! ちょ、ちょっと待って!」
チョロ松くんが慌ててデカパン博士を引き止めた。