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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第12章 超洗剤クリスマス【チョロ松ルート】


クリスマスにこうやって一緒に歩けるの嬉しいな……。


チョロ松くんの手を強く握ると、彼もまたぎゅっと強く握り返してくる。


「ふふっ!」


私たちは顔を見合わせ、同時に笑った。


「ねぇ、愛菜ちゃん。さっきはどうして僕のこと分かったの? みんな同じ格好してたのに」


チョロ松くんに言われ、どうしてだろうと私も考える。


勘と言ってしまえばそれまでだけど……。


「どうして選べたのかは自分でも分からないけど、抱きついた時は『絶対に間違っていないな』って思ったよ」


「なんで?」


「抱き締めた時にね、すっごく優しい匂いがしたの。チョロ松くんの匂いだから、すぐ分かった」


「匂い……」


「うん! 私、チョロ松くんの匂い大好きなんだぁ。すごく落ち着く」


チョロ松くんの腕にしがみついて、顔を押し付け、くんくんと匂いを嗅ぐ。


うん、これこれ。ふわっと香る大好きな匂い。


「え、そ、そうなんだ。そ、そっかあ……僕も愛菜ちゃんの匂い大好きだけど……」
チョロ松くんが恥ずかしそうに小さい声で言う。


「ほんと? ありがと」


「うん、今晩一緒にいられるなら、愛菜ちゃんの匂いに包まれて寝たいなあ……って、あ、変な意味じゃないからねっ!」


「ふふふ」


話しながら歩いていると、気づけば私たちは赤塚公園まで来ていた。思っていたよりも駅から遠くはなかったみたいだ。


早速、中に入ろうとした時、私は公園から出てきた人とぶつかってしまった。


「あっ、すみません……」
慌てて頭を下げる。


「ホエホエ〜こちらこそダス!」
聞き覚えのある男性の声が返ってきた。


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