第11章 超洗剤クリスマス【分岐あり・チョロ松&逆ハー】
チョロ松くんAが笑いながら私に近づいてきた。
「なぁなぁ、愛菜ちゃん。君って、チョロ松の彼女なんだよね〜? なら、当然、彼氏の見分けぐらいつくよな?」
「え……」
私は固まる。
いつもなら見分けはつくけど、今日はちょっと……。
返事に困っていると、チョロ松くんBが前に出た。
「なら、こうしようじゃないか、チョロ松ガール。今からオレたちをシャッフルするから、どれがチョロ松なのか選んでくれないか?」
慌ててチョロ松くんが庇うように私を引き寄せる。
「何でだよ! 愛菜ちゃんはそんなことしないよ!」
「あれ……? 選んでもらう自信ないの……? 彼女のこと信じてないんだ……自分はゴミのくせに……」
闇のオーラ全開で煽るチョロ松くんC。
「っ! いや、もちろん愛菜ちゃんのことはちゃんと信じてるよ……」
「あっはー! 信じてるなら、問題ないね! シャッフルシャッフルー! シャッフルシャッフルー!」
Dにまで煽られ、チョロ松くんはその気になってしまったのか力強く頷いた。
「だ、大丈夫! 愛菜ちゃんなら、僕を選べるはず!」
「えへっ! なら、シャッフルしちゃおっか! チョロ松兄さんを選べたら、ボクたち邪魔者は大人しく退散するよ。でも、選べなかったら、誰でもいいってことだから、みんなで仲良くデートねっ!」
Eがブリッコポーズで可愛く言うと、チョロ松くんは私の手を取った。
「望むところだ! 僕たちの愛は見た目なんかに惑わされない! ね、愛菜ちゃん?」
え……ええええええっ!?