• テキストサイズ

《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第10章 お持ち帰りの長い夜【一松】


***


シャワーを浴び終わって部屋に戻ると、愛菜ちゃんはベッドに座ってフードメニューを見ていた。

おれに気づいて顔を上げる。

「あ、喉が乾いちゃって。一松くんも何か飲む? 何がいい?」

「え……じゃあ……ドクペ……」

「えー、さすがに置いてないなあ。それ以外なら何にする?」

おれは彼女の隣に腰掛け、メニューを覗き込んだ。

「そうだな……ええっと……」

迷いながらふと顔を上げると、驚いた表情の愛菜ちゃんと至近距離で目が合った。

「あ!?」

ち、近い!?

おれは固まった。

しまったあぁぁあ! メニューに気を取られて、何も考えずについ隣に座ってしまった。

ヤバイ、近すぎだろ……。

ど、どうする? 今から離れたら不自然だし。でも、こんなくっついた状態はまヤバイだろ……。

「あ……えっと……ごめん……」

とりあえず体を横へずらそう。

そう思いながら視線を落とした瞬間、彼女の胸元が目に入った。

バスローブの隙間から見える豊満な谷間。さらに下を見ると、はだけて見えかけている太腿。

途端に心臓が早鐘を打つ。

あ、これは……まずい……。

おれは離れるのをやめ、愛菜ちゃんのほうを向いた。ベッドに膝をついて上がり、にじり寄る。

素直に言うんだ、気持ちを。素直に、素直に。

ゴクリと喉が鳴る。

「あ、あの……」

素直に今の気持ちを――。






「おっぱい……見せて……」

 



「は?」
愛菜ちゃんがポカンと口を開ける。

部屋の空気が凍った。


/ 804ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp