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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第10章 お持ち帰りの長い夜【一松】


残されたおれは一人静かに悶絶する。

やっぱり女神か!? 女神なのか!? マジなんなんだよ、この可愛さ! 逆に死ねぇっ! あ、いや、死んじゃだめぇ!

……というか、いいコだよな。こんなおれにもすごく気を遣ってくれるし。本当に猫が好きみたいだし。

おまけに見た目もエロくて、可愛くて……。だめだ、このままじゃ好きになりそう……。でも、好きになんてなったら、フラレて傷つくのは目に見えている。地獄まっしぐら。

バスルームから聞こえてくるシャワーの音に聞き耳を立てる。

くそ……ムラムラしてくる……。しかたない……。落ち着こう……。

彼女が出てくるまでのあいだ、おれはひたすら壁に頭を打ち続けることにした。

隣の部屋の人たち、びびってんだろうな。ずっと壁からゴンゴンと音がするなんて、セックスどころじゃないだろう……。ヒヒッ……俺たちの隣に入ったのが運のツキ。ご愁傷様……。

見知らぬ隣のカップルに想いを馳せながら頭を打ちつけていると、愛菜ちゃんが出てきた。

「ちょっ!? 一松くん!? 何やってるの!? 大丈夫!?」
慌てて駆け寄ってくる。

その姿を見ておれは思わず息を呑んだ。

風呂上がりで火照った顔は赤く染まり、白いバスローブからはすべすべとした肌が覗いている。

エロい……。ヤリたい……。

「一松くんも入ってきたら?」

「え……う、うん……」

おれは逃げるようにバスルームに入った。


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