第9章 かんじて♡サマー仮面【カラ松】
「そんなこと言われたらっ……くっ……」
がしっと腕を掴まれる。考える間もなく、私の身体は回され、繋がったまま、サマー仮面と向き合った。
サマー仮面が自ら仮面を取り、投げ捨てる。仮面の下から現れたカラ松くんの顔は真っ赤に染まり、目も潤んでいた。
「ハニー! オレもだ! オレも大好きだっ!」
そのまま、正面から強く抱き締められ、口づけをされる。
胸がきゅんと疼いた。見たかったの、ずっと。大好きなカラ松くんの顔を。見たかった……。
「んっ……んぅッ……んんっ……んっ……」
立ったまま繋がった状態で、キスを交わしながら背中を岩に押し付けられる。
カラ松くんに手を回してしがみつく。片足を上げてカラ松くんの足に絡ませれば、応えるように私の中を彼が突く。
もっと、もっと突いて、奥まで。満たしてほしいの。どこまでも蒼く、どこまでも深く。目の前に広がる海みたいに。
私たちはもつれ合いながら、何度も何度も口づけを交わした。先程までは濡れていなかった岩場の奥にまで、いつの間にか夕潮が満ちてきている。足元の海水が音を立てて跳ねた。
「あっ! あっ! カラ松くんっ……!」
「っ……ハ、ハニー……っ! も、もう……!」
カラ松くんの苦しそうな声と岩にぶつかる波の音。
「あっ! あ! ああっ! あぁ! あぁああ!」
快感が押し寄せ、絶頂へと昇っていく。
「っ! ハ、ハニー……! イクッ!」
カラ松くんは叫ぶと同時に欲棒を引き抜くと、抱き合ったまま、私のおなかに精を吐き出した。
仮面が波にさらわれ、浮き沈みを繰り返しながら流れていく。身体がまだ火照っている。私たちは息を切らしながら、しばらくそのまま抱き合っていた。